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日常のはなし

一口馬主のすすめ

今日は仕事の話ではありません。
私の趣味、「一口馬主」のことを書きたいと思います。

一口馬主とは?

馬主といえば、演歌歌手・北島三郎さんのキタサンブラックのように、ごく限られた一部のお金持ちの人のものと思われがちです。

でも実際には、私たちのような庶民でも、馬を持つことができます。
それが「一口馬主」です。

一口馬主は、1頭のサラブレッドをたくさんの人が少しずつ負担して、レースに出走すれば、出資者は、賞金や配当をもらることが出来ます。

本物の馬主になるには、資産や収入などの資格が必要ですが、一口馬主クラブに関しては特に制限はありません。
口数(1頭の馬に対して、どのくらい分割して出資するかのこと)は、一口馬主クラブによってさまざまで、40口~10000口くらいまであります。

費用はどのくらい?

私は2013年に、シルクホースクラブという一口馬主クラブに入会しました。
シルクホースクラブは、もともと私の住んでいる県に拠点があった一口馬主クラブで、わいパッパ(※父のこと)も、私が中学生の頃から、シルクホースクラブで一口馬主をしていました。

シルクホースクラブは、500人で1頭のクラブ。大活躍したアーモンドアイもシルクのお馬さんです。
アーモンドアイの場合、募集時の価格は3000万でした。これを500人で割りますので、出資金がひとり6万円。
ほかにかかる費用は、維持費(厩舎や牧場に支払う金額)が月1000円ほどと、クラブ会費が3000円ほどです。

このくらいの金額であれば、新卒間もない社会人でも、馬を愛する気持ちがあれば、どうにか支払うことができると思います。

アーモンドアイに会社も人生も助けられる

私も一口馬主を初めて2年くらいは勤務STでしたので、毎月の支払いも特に問題なくできました。

しかし、会社を自分で作ってからは経済的になかなか大変で、特区訪問リハの最後の2年くらいは役員報酬も0円にして、なんとかやりくりしていました。

そこで出会ったのが、上にも書いたスーパーホース、アーモンドアイです。

2017年のアーモンドアイ。まだ筋肉が全然足りない。(筆者撮影)

アーモンドアイは2015年生まれ。2017年にデビューし、牝馬三冠、歴代最多のGⅠ9勝を成し遂げて、2020年に引退します。

一方、私の会社は2014年設立、なんやかんや成し遂げて(?)、2021年3月に特区訪問リハ制度終了です。ほぼアーモンドアイの活躍と一致します。

アーモンドアイは、4年間で19億8千万ほど稼いでくれました。とんでもない額です。
それを500人で割って計算すると・・・計算はお任せしますが、なかなかな金額です。

一方、私の会社のほうは、といいますと、2年目からは安定したのですが、思ったよりも事業所立ち上げ時の費用がかさんでしまい、1年目がとんでもない赤字でございました。

結論からいいますと、
アーモンドアイの配当と、会社の初年度の赤字額がほぼ同じ。

アーモンドアイの配当を会社経営に回して、なんとかかんとか7年間持ちこたえました。

運、というしかありません。

なお、もしこれが逆のパターンで、「会社のお金を馬に使う」 の場合、横領罪です。みなさん気を付けましょう。

2020年のアーモンドアイ。筋肉だけでなくオーラをもまとった。(筆者撮影)