ここにくるまで
第一章:病院勤務の頃
地元でいちばん大きな市立病院に就職した私。
1年目から700床の病院のST部門の立ち上げを経験し、急性期・回復期・小児外来と忙しく働いていました。
そんな私にとって転機となったのは、東日本大震災でした。
私は、避難所でなにかできることはないか、と地区のボランティア受付窓口の社協さんに行きました。そのときに言われたことはいまも覚えています。
「言語聴覚士さん?
少なくとも、いま、避難所でご紹介できるような活動はないと思います。」
なにもできず、帰ってきました。
緊急時に地域でなにかしたい、と思ったら、普段から地域に出てないと動けない。
職場の名前や職業名を伝えても、できることはほとんどなく、普段から地域に出て、自分の顔と名前を知ってもらうことが、どれだけ重要なのかを痛感しました。
第二章:ひとりで起業
病院には5年間お世話になり、2014年4月に事務所を借りて、ひとりで起業しました。
料金も、病院の外来リハビリの窓口負担とほぼ同等にして、病院の外来と同じようなことをしていくイメージでした。
地域のケアマネジャーさんに挨拶回りも100か所ほど行ったかと思います。
しかし、まーったく依頼はありません。
地方の場合、「保険が使える」、ということは、利用者さんやケアマネさん側の安心感、という意味でも、やはり大事なのだと思います。
なにか、保険が使える仕組みはないだろうか_
そんなことを調べているうちに、ある制度にたどり着きました。
(以下、気長にお待ちください。)